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美しき身近な自然哉。 [しぜんモノがたり]

さて、今日は美術探訪のお散歩(http://blog.so-net.ne.jp/mamaru/2006-08-24)をしてきたわけだけど、もう一つ、都会の自然を見直した1日でもある。

三の丸尚蔵館を出て、北の丸公園に向かう途中、昭和天皇が武蔵野の雑木林を再現したという二の丸雑木林、がある。二の丸には庭園もあるのだけど、こちらは、まぁ、なんの変哲もない雑木林・・・で、皇居の中にあるから「みどころ」的に案内されちゃうんだけど、ちょっと郊外に行ったらどこにでもありそうな雑草と雑木の林。

でも、舗装されたコースを歩くよりおもしろそうだな~と、一人コースアウト?して、雑木林をぶらぶら散歩することにした。

一歩足を踏み入れると、土の上、木々の呼吸のせいか、ひんやりと涼しい。さっきまで歩いていた舗装の道は、真夏の雨上がり。もわ~っとして蒸し暑かったのに。そこから5メートルも違わない場所がこんなに涼しいなんて。自然の心地よさに身体がリラックスしていくのがわかる。

さっき、三の丸尚蔵館で画家たちが見つけたさまざまな自然の美を見てきたせいか、今日は、ちょっとした蔓草の葉とカーブの具合の美しさとか、木々の揺らめきとか、自然が語りかける美しさにちょっと敏感? 

まぁ、もともと、どこ歩いてても前を見ないで、空とか道ばたとか見てるんだけどね・・・(なので、よく電柱に衝突する)。でも、なんとなーく、今日はアンテナが敏感な、そんな感覚がする。

雑木林の中でも、へんなキノコ見つけたり、足下に落ちている緑のドングリや小さな栗のイガを見つけたり。アメリカの国立公園は拾って持ち出すのは禁止だけど、皇居にはそんな注意書きないし・・・大丈夫だよなぁ?とか思いつつ、鞄からビニール袋を取り出すと、「木の葉さんにいい土産ができたぞ♪」とほくそ笑みながらしまい込む私(自分で絵を描けばいいのにね^^; でも、私は彼女の絵やじいじの写真が好き☆自分・・・は・・・どういう表現に行き着くのかは未だ不明(笑))。

うーん・・・だんだん拾い物王者・木の葉さんに似てきたなぁ・・・ていうか、彼女に育てられてるんだから当たり前だけど。しかも、そんな家族に育てられている息子も当然拾い物好きだから、最近、鞄の中にビニールは欠かせないんだよね~。

まぁ、そんなこんなで皇居を後にして--。

今度は、帰路、地元の駅に降り立った後。
夕食の買い物をして、まさに家の近くまで戻ってきたときのこと--。

わぁ、綺麗!

さんさんとふりそそぐ午後の太陽。
雨上がりできらっとした緑。
ランタナの鮮やかな色。
そして、そこを踊るようにひらひらと舞うアゲハチョウ。

思わず足を止めて、じーっと見入ってしまった私。

いやぁ、そういう瞬間を封じ込める画家や写真家はもちろんすごいんだけど・・・
自然ってすごいなぁ。美しいなぁ。
命ってすごいなぁ。いとおしいなぁ。

ほんと、こーんな身近にこんな感動があるんだもんなぁ。
いやほんと、このビビッドさ、鮮烈さは、今日見てきた絵の数々にも劣らないと正直思った。

毎日の身近な生活の中、すこぉしゆっくり過ごすだけで、いろんな美しさが見えてくる。
そして、小さくても生きているいろんなものたちが、いとおしくてならない。

・・・そうそう、このいとおしいって感情、息子を見てると痛烈に感じるんだよね。
それまでも知識としていとおしいってあったんだけど、また別の強力さで私を揺るがす。
命ってすごいよね。

感性の豊かな、じいじや木の葉さんという私の両親が、「稲の生長する様子がわかる大人にしたい」っていろんな体験をさせたいって思ったのは、きっとこういうことなんだろうなぁ。

なんか、そんなことに気がついて、ちょっと嬉しい午後の一時でした。


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コメント 8

みやじー

 う~ん、うちの娘達も感性豊かな子に育つように色々なものに触れさせてあげなくては!そんな気持ちになりました。
by みやじー (2006-08-24 22:01) 

あーさん

自然の美しさ、命の愛おしさをしみじみ実感されているmamaruさんに、
すごく共感を覚えました。
私も妊娠・出産を経て、以前よりそういうものに敏感になったなぁって
思います。妊娠中は、ぐんぐん上る太陽に感動して涙したり、
生命の不思議に思いを巡らせてみたり・・・。
娘が生まれてからは、mamaruさんと同じように、今まで感じたことのない位、
強い愛おしい気持ちが沸いてきて、これが「子に対する母」の気持ち
なのかなぁって思ったり・・・。
そういう純粋な気持ちを大切にしていきたいな~としみじみ思いました。
by あーさん (2006-08-24 22:06) 

この記事を読みながら思ったんだけど、子供を自然に触れさせることって、生命の大切さを教えることにもなるのかなぁって。
子供がいないときは家の周りを散歩なんてすることのなかった私は、子供と散歩するようになって改めて道端の草花や虫なんかに愛おしさを感じるようになったわ。
うちの子供達、「稲の生長する様子だけはわかる大人」になりそうです(^^ゞ
by (2006-08-25 00:14) 

*Donguri_korokoro*

『自然ってすごいなぁ。美しいなぁ。
命ってすごいなぁ。いとおしいなぁ。』

大事なことですよね
この気持ちは一生もんだと*Natural-junjun*も
思います。mamaruママ素敵ッ♪
by *Donguri_korokoro* (2006-08-25 00:21) 

miyu

おはよう☆皆さんと同じく共感!最近うちは、夕焼けから夜になるのを
見るのが夕方の楽しみ。
子どもたちと「きれいだねー。」(息子の口癖になるほど)
「今日は、ブルーベリーみたいな色になってきたね。」って。
見てると、癒されるし、あー大きな自然の中で生かされてるなあって思う。
身の回りの自然、命・・・その美しさ、素晴らしさを子ども共々感じていきたいものです。
by miyu (2006-08-25 07:42) 

mamaru

今日は病院に健診行ってきました。
なんか昨夜くらいから微妙にお産の近づいているような気配が近寄りつつあるので、そろそろおとなしくすごさないといけないかもしれません(笑)
そんなことも、なんとなく自然を感じやすい原因なのかなぁ・・・?

でも、本当に、毎日を少しゆっくり過ごすだけで、本当にいろんなことを感じることができますよね♪ こどもはその天才だけど、大人だって、ちょっと歩みをゆっくりにすればいろんな感動を日常の中で味わえるんだなって思います。
そういう地に足のついた感覚が、生きる力ってやつなのかな、って。
でも、ほんと、自然ってすばらしいですよね。小自然であっても!

さて、病院の待ち時間、若冲展で買ってきた図録2冊を眺めていました。
若冲がなぜ魅力的かって、それはエキセントリックとかいろいろ言われているけど、私は、彼の絵の原動力が、やっぱりこういう自然への感動を表したいっていうことだったから--たぶん自分はそこに共感するんだなぁ、と改めて感じながら読んでいました。無論技術的なこととかも面白かったんだけど。
美術展も教養とか知識とかじゃなくて、こういう画家との出会いやその目線がまた自分のアンテナを鋭くしてくれる刺激にもなるみたいで、しょちゅうはいけないけど、やっぱり行くと楽しい。

これからしばらくは新しい命と向き合う時間でおでかけは当分お預けかなって思うけど、また余裕ができたらおでかけしたいなぁ・・・。
by mamaru (2006-08-25 14:39) 

tamix

なぬ?もういよいよなのかしら??
あー。こっちまでドキドキしてきたわ~。

まわりにあふれる小さな大きな命のあれこれに思いをめぐらせて感じ入るって
わたしも子供をもってから経験するようになったなあ。
それまで粗末にしてきたというわけではないんだけど、瑣末なことでもいとおしくかんじてしまう敏感さがそなわったというか。
mamaruさんは今、新しい命をもうひとつ産み落とそうとしているからなおさらかもしれないね♪
がんばってね!!
by tamix (2006-08-25 16:03) 

mamaru

いやー、まだ来週から臨月だから生まれたらちと早いので、こりゃあおとなしくしてもうしばらくお腹にいてもらわないとなぁって感じ(笑)。
・・・ということで後で今日の健診話をUPしまーす☆
tamixさんの具合の方はいかが? 少し落ち着いてるといいんだけど・・・
あれもつらいからね~。落ち着けばそんなもんなんだけど。
by mamaru (2006-08-25 21:39) 

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